これから新生活にむけてアパートを探される方。理由は様々かと思います。就職、同棲、結婚、独立…等。賃貸物件は一年に何度も借りることは、そうそう無いかと思われます。年単位で借りられることがほとんどです。初期費用(契約金)も決して安くはありません。
 また生活する環境が与える影響は、皆さんが想像する以上に大きいです。仕事や学生生活にも支障をきたす可能性が非常に高いです。必要最低眼の予備知識を得てからお部屋探しをしましょう。
 
【敷金】借主が部屋を汚したり、損傷させた場合に修繕・現状回復費用に充当される預かり金です。アパートを退去される際、クリーニング費を差し引いて、余った金額は借主に戻りますが、通常の使用を超える損耗や故意過失が伴う損耗については、余った金額より相殺または請求となります。
【礼金】アパート(お部屋)を借りる際、貸主に対してお礼として支払います。退去の際、返還はされません。最近では礼金無しの物件も増えています。目安として家賃1カ月分のところが多いです。初期費用を抑えたい方には無い方がいいですね。
【クリーニング費】退去の際、充当されるハウスクリーニング費用です。間取りや平米数等により金額は変動します。敷金が無い物件に関しては、入居時または退去後に請求されます。退去時のことも考えるのであれば、事前に不動産業者に聞いておくと安心です。
【保険料】お部屋で事故があった場合、家財を守るためと、事故による現状回復義務を果たすため加入します。①火災保険、②借家人賠償責任保険、③借家人賠償保険があります。私のお客様では、洗濯機による漏水事故で2階の方が1階の方にご迷惑を掛け、保険を使用する場合が多いです。原則保険は加入必須です。借主負担で加入する場合も多いですが、稀に貸主負担の物件も…
【保証料】保証会社と保険料を混同される方が多々いますが、全く別ものです。保証料とは保証会社に加入されるために支払う費用です。借主が家賃を滞納した際、保証会社が賃料を立て替え貸主に支払います。毎月支払うタイプのもあれば、契約時にお支払いするタイプもあり様々です。貸主・管理会社により支払い方法や保証会社は異なる為、複数の物件を内覧される場合は注意が必要です。
【仲介手数料】私たちのような仲介店舗はこれが主な収入源です。仲介手数料の上限は「家賃1カ月分+税」です。仲介手数料ゼロという物件も増えてきましたが、仲介手数料を貸主から 「家賃1カ月分+税」 の金額を100%頂いていれば、借主からはもらうことができません。
【付帯商品】お客様に提供する商品またはサービス。例:消臭除菌施工、浄水機、インターネット取次等。
【普通借家借契約】契約期間1年以上。実務的には契約期間を2年と定めるケースが多い。1年未満になると「期間の定めのない契約」となります。
【定期借家契約契約期間は貸主と借主で自由に定めることが出来ます。更新が無い契約となります。貸主は契約期間の終了で明け渡しを求めることが出来ます。
【重要事項説明書】宅地建物取引士が賃貸物件の条件を借主に対して書面で交付し、口頭で説明を行うもので、借主は内容を確認後に署名・捺印を要します。
【賃貸借契約書】貸主・借主・同居人や管理の委託先のほか、契約期間や賃料その他収受される金銭、支払い方法等が記載されています。『重要事項説明書』は宅地建物取引士が説明しなければいけませんが、『賃貸借契約書』は宅地建物取引士の者でも説明は出来ます。